昨日、一月前に畳の新規入替えをさせていただきましたお客様からお問い合わせがありました。
2週間前位から入口の畳から音がするようになって気になるとの事でした。
畳からの音がする場合、幾つか考えられる事があります。
畳が鳴る主な原因
①無地の畳縁の場合
無地の畳縁は種類によって、畳縁同士や敷居や寄せ(壁の周りの木)の接触部分で擦れる音がすることがあります。
対処方法:音がする畳の側面にテープ(クラフト・布・養生)などを貼ると音が軽減します。
②畳の下の床板が沈む場合
床板が沈むと、畳が下がるため敷居や寄せ(壁の周りの木)の接触部分で擦れる音がすることがあります。
とくに新畳は、隙間なくきっちり納めるため、床が下がると擦れる音がします。
長年使っている畳は、縮んで隙間が空いていることが多いので、擦れる音はしません。
対処方法:畳の下の下がってしまう床板を補修する。もしくは、擦れている部分の畳の側面にテープなどを貼ると音が軽減します。
③畳の経年劣化による場合
稀ですが建材床の場合、経過年数により畳床が弱り(痩せて)、タタミボード(インシュレーションボード)とタタミボードを逢着している糸が擦れて音がする場合があります。
対処方法:畳床を新しくします。
応急処置として、畳床の縫着糸が動かないように縫着糸の上にテープを貼る方法もあります。しかし、効果はあまり期待できません。
今回の床鳴りの原因
柄のある畳縁を付けたお客様で出入口の畳との事でしたので、②の畳の下の床が関連している音ではないかと考えられました。
畳を外して下の床板を踏むと沈みますので、沈むときに畳が敷居側面に擦れる音でした。
入替える前は経年による隙間ができ接触音はなく、新畳で隙間がなくなり踏まれる重みで畳も下がるようになり、音が出るようになったと思われます。
接触する部分の畳ヘテープを貼り、敷居側面には滑りをよくするものを塗りました。
まだ、少し音は出るのですが小さな音でお客様もこれぐらいだったら気にならないと喜んでおられたので良かったです (^-^)
また、畳は年数が経ちますと多少縮みますので接触音は出なくなると思います。
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